武蔵野市長殿

公聴会への意見書

武蔵野市総合設計許可要綱には、許可の対象となる建築計画の要件として、「周辺の市街地環境等に配慮した建築形態であること」が揚げられています。しかるに、今回の中町一丁目超高層ツインタワーマンション計画は、本案件に適合しているとは考えられません。
 第1に、東京都の景観条例第19条に基づき定められた大規模建築物等景観形成指針によりますと、建築物の高さ・規模等につき「周辺の建物群と統一感のあるスカイラインとする」ことが明示されております。当該地を囲む武蔵野市の商業地域に超高層建築物は存在せず、クリオレミントンハウス武蔵野の約44mを最高として、概ね10階前後の建物が並んでおります。しかも商業地域の周りは、西側(西久保)は比較的高級な低層住宅地、東側・北側は、同じく低層の住宅と中層のマンションや業務用建物が混在した街並となっています。そこに約104mという超高層の巨大建造物を導入してスカイラインを壊し、周辺の住宅、マンション、業務用建物を矮小化するとともに、周辺住民の視野を常に圧迫することは、到底「周辺の市街地環境等に配慮した建築形態であること」という許可要件に適合しません。
 第2に、平成18年2月に市が発表した「武蔵野市の景観に関するアンケート調査結果」に於いても「超高層ビルが存在する近代的な街並み」を良しとする市民は殆どおりませんでしたし、また、平成19年4月に公表された武蔵野市の長期計画のための「都市基盤分野市民会議の提言書」も、超高層ビルが駅周辺の景観に与える負の影響と、周囲との一体性のない孤立した計画となる恐れについて、警鐘を鳴らしています。さらに、「三鷹北口超高層マンションを考える市民の会」の、周辺の建物と同程度の高さにしてほしいという訴えに賛同する署名が、3ヶ月にも満たない間にほぼ3000名も集まったいう厳然たる事実があります。要するに、武蔵野市民の多くがツインタワーマンション計画の建物の高さに拒絶反応を示しているということを、市は重く受け止めるべきなのです。
 以上の理由により、武蔵野市建築審査会ならびに市長が本計画は、このままでは総合設計制度の適用の要件に適合しない、とする判断を下されることを強く期待致します。
以上

戻る