三鷹北口超高層マンションを考える市民の会の代表河原雅子です。4月14日にこの会を立ち上げまして、「三鷹北口に103mの超高層マンションは高すぎる。周辺の建物と同等の高さにしてほしいと」武蔵野市議会に陳情し、2835名の署名を集め、建設委員会にて陳述を行いました。
署名活動をして市民の一番の不安はビルの「高さ」であり、多くの方がこの空の広がる北口の景観を大事に思い、武蔵野市に超高層は似合わないと思っていることがはっきりとしました。そして、すでに超高層の建築が進み、ビルが立ち並ぶ三鷹駅の南口に不満を持っている多くの方から「南口がビルだらけの味わいのない街になってしまったので、北口だけは守ってください」という声を聞きました。驚いた事に、この計画を事業主の説明会が開かれる半年も前から知っている人がかなりいて、「立ち上がるのが遅い」とお叱りを受けたことです。この計画で利益を得るであろう人たちは早くからこの情報を知らされていて、被害を受ける住民には直前にしか知らされなかったのです。
武蔵野市が平成18年2月に発表した『武蔵野市の景観に関するアンケート調査結果報告書』には「超高層ビルが存在する近代的な街並み」を武蔵野市の良好な街並みと考える人は235人中たった1人と記されています。「周辺に空地が充分に確保されなくても、できるだけ低く規制するべき」という回答が約半数を占めていました。「周辺に空間が確保されていれば,一定の高さまで容認」と言う回答が約28%ありましたが、容認出来る高さで最も多かったのは10階というものでした。このようなアンケート結果が出ているにも関わらず、法律面で問題がなければ市民の不安や景観を守りたいという願いを無視してもいいというのでしょうか。
三鷹駅北口は超高層が立ち並ぶ、新宿副都心や湾岸地区とは異なり、計画予定地には良質の低層住宅街が隣接しています。100mを越すビルが2棟も建つ事により、住宅街は風害、日照問題など様々な影響を受ける事が予想されます。そして、計画地のみの整備が優先され、周辺地域や北口全体のビジョンが見えてきません。周辺の建物から突出した高さが北口の景観を壊す事は間違いありません。超高層が建つ事により、市民が大事に思っている北口の景観は消え、二度と戻らないでしょう。超高層がランドマークタワーとなるような考えはすでに時代遅れとなりつつあります。武蔵野市は超高層がないことが誇りとなる時が来ます。
先日、朝日新聞にわが国の都市づくりの先駆者である田村明氏の「まちづくりとは、お上に対する市民の立脚点を示す言葉。地方自治体はどちらにつくのか。市民の側に立った、まちづくりをしなければ明日はない」と言う言葉が載っていました。
市長ご自身も、市長の言葉として「ふるさと武蔵野を魅力いっぱいのまち、誰もが安心して過ごせるまちにしていきたいと思っています。主役は市民です。自らのまちを、自らが創りあげていくことこそ、市民自治の姿です。市民の皆様一人ひとりの力と行政の力を結集し、未来にわたって子どもたちが生き生き輝くまち武蔵野を創りましょう。」と掲げていらっしゃいます。ご自分の言葉をもう一度かみ締めて、市民が主役のまちづくりを進めてください。私たちは、長い時間をかけて作り、守られてきた街を次の世代に伝える責任があると思います。