武蔵野市中町1丁目計画に関する公開質問状

1、超高層の高さについて
 説明会において事業主は、「市は超高層に対する考え方中で概ね100m程度が望ましいということもあり、現在この高さで計画しております。」と述べております。市が概ね100mの高さが望ましいと決めた根拠と経緯をお答えください。

回答
 三鷹駅の北口地区については、三鷹駅南口とは異なり、駅周辺に緑が多いことが特徴と なっております。そのため、通常の商業地域と異なり、建物周辺に広い空間を確保し、既 存の樹木を保護するとともに、さらに多くの緑を確保することで、特徴を活かした駅前空 間を創出してまいりたいと考えております。  都内によく見られる、200mを超えるような建物を本市で容認できるとは思いませんが当 該地区については、市民の参加を得て策定した「武蔵野市都市マスタープラン」や、「武 蔵野市駅前広場高度利用構想」等の市のこれまでのまちづくりに関する計画の中でも高度 利用を図る地域として位置づけられており、中央線沿線においても、中野・東中野・三鷹・ 小金井・八王子などで超高層の建物が建ちつつある中、100mが容認できない高さであると は考えておりません。また、高さを抑えることによって、建物の幅が広くなり、直近の敷 地に対する日影の影響が大幅に増加すること、公開空地が減少し、樹木も残せなくなって くること等のマイナス面も考慮しなくてはなりません。事業者としては、100mを大幅に超 えるようなプランも持っていたようですが、提出を受けた計画は、市のまちづくり計画や 基本方針に沿ったものとなっていたことから、一定の高さは容認することとしたものです。  なお、市が100mの高さを望ましいと言ったことはございません。

2、周辺住民の痛みについて
 巨大な超高層ツインタワーマンションが建設されると入居者よりはるかに多くの地域住民がこれ迄慣れ親しんできた街の環境、景観が破壊され慨嘆し、視野を遮られる不快感に悩まされます。市はこのような周辺住民の痛みに一度でも思いをはせたことがあったのかお答えください。

回答
 環境・景観につきまして、建物の高さのみで考えるのではなく、十分なオープンスペー スの確保に伴う樹木の保存や近隣建物との離隔距離の確保、さらに、壁状の建物と比較し た場合の直近への日影時間の低減など、様々な視点からの検討が必要であると考えており ます。

3、風環境について
 説明会において事業主は風環境評価を武蔵野市関前測定局で測定された10分間平均風速データを元に評価し風環境の悪化は無いと結論付けておりますが風の被害は突風で起きます。少なくとも最大風速データを元に評価しなければ正しい評価は出来ません。この点を市はどうお考えですか。また、もしこの建物の建設後にビル風に拠る死傷者が出た場合、市としてどのような対応をし誰が責任を取られるのかお答えください。

回答
 事業者に対して、風洞実験などの事前調査をさせ、建物の形状の変更及び既存樹の保存 や街路樹の新植により、風の影響を最小限に抑えるよう指導しています。事業者の計画に おいては、東京都環境評価条例に基づき定められた東京都環境影響評価技術基準指針でも、 村上方式と並んで使用が認められている風工学研究所の風環境評価基準に基づいて、風洞 実験の結果を評価しており、住宅地・市術地としての風環境を満たすための低減策を講じ ております。風の影響に関しては、今後も近隣の皆様に、十分理解が得られるような説明 を行うように指導してまいります。

4、公開空地について
 市は公開空地を確保することで超高層ビルの建設を認める方針の様ですが、この方針を決定するにいたった経緯を詳しく教えてください。この地域と縁の深い市議たちからの要請はあったのでしょうか。あるいは、建設委員会での議論があったのでしょうか。市長からの指示等はあったのでしょうか。 また、所有者が変わった場合に次の所有者は公開空地を継続する義務はありません。どのような方法で公開空地を継続するのかお答えください。

回答
 今回の事業地に閑しましては、平成16年より二期にわたって「三鷹北口地区開発計画調 査検討委員会」を設置して、「第四期基本構想・長期計画」「武蔵野市都市マスタープラン」 「武威野市駅前広場高度利用構想」等の市のこれまでのまちづくりに関する計画との整合 を図りながら、三鷹駅周辺に関する課題の解決を図ること等を目指し検討を重ねたうえで、 15項目の市の基本方針をまとめ、昨年12月の市議会建設委員会に報告いたしました.  その中でも、三鷹駅北口は緑が多く広がりのある空間を持つという特徴を生かし、商業 地域ではありますが、「オープンスペースの確保」「既存樹木の保全と緑化堆進」等を開発 計画に反映させることとしております。これを受け、かたらいの道の起点に、誰もが利用 しやすい想いの空間として、また、災害時の避難空間・緑化空間として、宅地開発等指導 要綱及び総合設計許可要綱の基準に基づき、オープンスペースを設置する計画となってお ります。  宅地開発等指導要綱に基づく公開空地につきましては、市と事業者との間で協定を締結 し、販売の際にも、譲受人に対して、その内容を縦承することを条件としております。ま た、これとは別に、総合設計制度による公開空地を総合設計許可要綱の基準に基づき確保 させておりますが、こちらも許可の条件となりますので、建物存続中は他の目的に転用さ れることほありません。  なお、三鷹駅北口再開発を考える議員の会からの要望書においてもオープンスペースを 十分確保することについて要望をいただいております。

5、 北棟と南棟の間の歩道の消滅について
 説明会において示された図面によると北棟と南棟の間の歩道は三鷹通り側の敷地境界線で消滅しています。この部分で歩行者の流れが停滞し事故が起きる危険が増大するのは必至です。 もしこの計画のままで歩道が造られた後に死傷者が出た場合、市としてどのような対応をし誰が責任を取られるのかお答えください。

回答
 ご指摘の三鷹補助幹線につきましては、現在、市の道路拡幅事業として既に着手してお りますが、今回の民間事業と並行して、引き続き進めてまいります.暫定的な接続部分に ついては、交通管理者と協議し、断面構成に配慮しながら、安全の確保に努めてまいりま す。

6、エレベーターパーキングについて
 住棟組込み型のエレベーターパーキングは万一火災が発生した場合は可燃性の高いガソリンを積んだ車を内蔵した巨大な煙突と化しマンションは9/11のツインタワーと同じ様に完全に倒壊し多くの犠牲者が出ます。事業主は消火設備があり施工実績もあり危険はないと主張していますが、このような危険性のある設備を居住スペースの中心に配置するのは安全無視の設計です。また説明会において昇降リフトが車を載せて昇降中に地震が起きたときの安全性について充分な説明がされておりません。そのうえ長周期地震動の揺れでパレットから車が落下する可能性が検証されておりません。これらの点を市から事業主に充分な説明を求めていただけませんでしょうか。あるいは市がその危険性を検証していただけませんでしょうか。 もしこの建物の建設後にエレベーターパーキングを起因とする火災等の事故が起きた場合、市としてどのような対応をし誰が責任を取られるのかお答えください。

回答
 今回の計画においては、通常の建築確認申請に加え、タワーパーキングについても建物 本体と一体で国土交通大臣の認定が必要となりますので、現在国内で最も厳しいチェック を受けることとなります。  また、消火設備については、ガス系消火設備として、有効な設備であることを認められ た評価書を取得しなければならず、所轄消防署との協議の後、(財)日本消防設備安全セン ターで個別に評価を受け、合格証の発行を受けなければならないこととなっております。

7、下水道の流量不足について
中央大通り沿いの下水管は流量が足りず大雨の度に溢れ近隣住民に多大な迷惑を掛けております。この建物が建設された場合下水の溢水事故が多発し近隣住民に大きな被害をもたらすのは必至です。この様な被害が出た場合、市としてどのような対応をし誰が責任を取られるのかお答えください。

回答
 生活排水(汚水量)につきましては、流量計算をいたしましたが、下水道本管にかかる負 荷については特に問題はないと考えています。中町地区の下水道は、生活排水と雨水を同 じ管に流す合流式となっており、溢水に影響するのは生活排水ではなく、雨水排水による ものですが、計画地からの排水はほとんどが市道第2号線・16号線・129号線への接続と なり、中央大通りへの排水はごく一部となっております。また、雨水排水につきましては、 武蔵野市雨水流出抑制施設設置要綱に基づき基準を満たした雨水貯留槽を設置し、溢水を 防ぐ計画となっております。

8、地球温暖化防止について
 最近地球温暖化防止が重要視されるようになって来ました。超高層マンションは超高層用のエレベーター、生活用水を100mの高さまで給水するポンプ、エレベーターパーキング等エネルギーを浪費する設備が揃っている地球温暖化防止に反する建物です。武蔵野市も環境生活部環境政策課で地球温暖化防止に積極的に取組んでいます。地球温暖化防止の為には超高層マンションの建設は認めるべきではありません。この問題に付いて市としてどうお考えかお答えください。

回答
 今回の事業地では、一十分な空地の確保、大木の保存及び新たな植栽、透水性舗装の採用 等により、地球温暖化防止の面からも環境への一定の配慮が認められると考えております。

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